戸籍
住民課窓口係(71-2323)
(広報掲載 98年4月号)
戸籍とは
戸籍は、日本国籍を有するすべての人について、その身分関係を登録公証する公簿です。国籍、氏名、年齢、夫婦、親子、兄弟姉妹関係などを証明します。
住民票はこの戸籍の記載内容を元に作成しています。
戸籍の記載内容
戸籍は、夫婦単位で編成されており、次のような項目が記載されています。
本籍欄…戸籍の所在場所(日本領土内で土地台帳や住居表示の地番符号に表示されているところであれば自由に選べます)。
筆頭者欄…戸籍の最初の欄の人の氏名。
戸籍事項欄…戸籍編製や消除の事項など戸籍全体の事項。
身分事項欄…各々の出生や婚姻、死亡などの戸籍届出の事項。
父・母…父と母の氏名、続柄。
配偶欄…夫または妻。
名…戸籍を有する者の名前。
生出…戸籍者の生年月日。
除籍や改製原戸籍
除籍とは、一つの戸籍内の全員が死亡や婚姻などによって除かれたり、転籍(他の市区町村へ本籍を移すこと)によって消除された戸籍をいいます。
改製原戸籍とは、戸籍の様式や編成基準が法令などの改正により変更されたため戸籍が書き換えられたことによって除かれた従前の戸籍のことをいいます。
これらは、相続登記などに必要なため、現在は80年間保存をしています。
戸籍附票
戸籍附票にはその戸籍が編成されてから除籍になるまでの住所の経過が記載されています。附票は、戸籍とともに本籍地に保管されています。保存期間については、そこ戸籍が除籍になってから5年です。
住所の異動ごとに本籍を移したり、一時的な住所に本籍を置いたりした結果、戸籍の証明請求の時、どこに戸籍があるか分からなくなったり、申請した本籍地に該当がなかったりする場合がよくあります。
また、相続登記の場合など、戸籍をさかのぼって必要となる場合がありますが、戸籍を転々と動かしていると大変なことになります。本籍を置いたことのある市区町村のあちこちへ請求しなければならず、またその分の手数料もかかります。
附票については、車を廃車する際に、以前の住所(車検証に記載のある住所)の証明が必要ということでよく請求があります。しかし、住所も転々とされていると、以前の住所を証明するものは何もないという状態になってしまいます。
本籍を決めるときは慎重にされることをお勧めします。
また、戸籍には他人に知られたくないと思われる事柄が記載されている場合があり、プライバシーを保護し、不当な目的のために戸籍が利用されないよう注意しています。
戻る