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甲賀郡の概要


★甲賀郡の地理

 滋賀県の南(湖南)に位置する甲賀といえば、忍者の里です。今でも甲賀流忍術屋敷などで当時の風情を感じられます。そして、すぐ南の県境を越えたところに伊賀忍者(上野市観光協会)の里である伊賀上野の地があります。近くにあって意外と交流があったことはあまり知られていないのでしょう。
 北と南は小高い山に遮られ、東の県境には鈴鹿山脈が大きくそびえている。
 「甲賀」は正しくは「こうか」と呼び、今でも甲賀町の字名に残る「鹿深(かふか)」が語源となり「こうか」となったそうです。日本書紀の中に「鹿深臣(かふかのおみ)」と呼ばれる豪族が百済(くだら)より来たると記されています。また、奈良時代の前に起こった壬申の乱の記録にも鹿深の地名が記されています。カフカは「虫」で有名ですが、鹿深は鹿の生息地であったことを示しています。今でも南部では野生の鹿に出会うことがあるくらいです。

 郡内には水口町をはじめ、甲西町・石部町・信楽町・甲南町・甲賀町・土山町の7つの町がありましたが、2004年10月1日の市町村合併で湖南市(こなんし:甲西・石部)と甲賀市(こうかし:水口・甲賀・甲南・信楽・土山)の2つの市に生まれ変わりました。
 毎年10月10日には甲賀町の忍者村で忍術の大会が催されていますから、ニュースでその様子を見られた方も多いでしょう。特に郡全体での行事はないのですが、郡の主な施設は水口町内にあります。また、夏には各町で花火大会が次々と行われます。
 東には鈴鹿山脈がそびえ、そのふもとにある土山町や南の高原地帯の信楽町ではお茶が栽培されています。信楽の南も宇治茶で有名な宇治市(京都府)です。
 信楽町と言えば、タヌキの焼き物(陶芸の森)ですね。今では伝統的な通い帳を持ったタヌキだけでなく、雌や夫婦タヌキもありますし、斬新な若手の作品を専門に扱う販売店も見られます。
 このように南部・東部は高い山々に囲まれ、ふもとは雪深い地域となっています。北部には広大な森林地帯があり、水口の古城山から見渡すと地平線の先まで森が広がっています。
 主要幹線道路は旧東海道に沿って作られた東西に伸びる国道1号線です。石部、甲西、水口から土山を通って鈴鹿を超えて亀山市へと抜けていきます。
 そして、JRの草津線も水口まで旧東海道に並行して走っていますが、甲南を抜けて甲賀から三重県の伊賀へと抜けていきます。単線で30分に1本のローカル線です。

京都新聞社の市町村紹介ページへリンク。

甲賀郡
こうが
水口町 みなくち 大池寺庭園碧水城跡、岡山城跡、水口城資料館、水口スポーツの森
東海道53次50番目の宿場町
甲西町 こうせい 湖南市情報デスクへ
石部町 いしべ 東海道53次51番宿場
信楽町 しがらき 陶芸の森、信楽焼、朝宮茶
甲賀町 こうが 忍者村、滋賀県製薬洗心薬草苑
甲南町 こうなん 天保義民碑、甲賀流忍術屋敷
土山町 つちやま 土山茶、鈴鹿山脈
東海道53次49番宿場

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